
[左耳の精霊]
20
△
< |
>
http://www.infonet.co.jp/apt/March/QMF/Yosimatu/SpiritusLoci/ scene/20.html
遠景。鬼山と御影、少し距離を置いて歩いている。
鬼山「...まだ先なのか?」
御影「計画は進んでるみたいですけど...」
鬼山「移転後は?」
御影「...(首を横に振る)」
鬼山「そうか...」
御影「...マンションには何度か電話したんですけど...」
鬼山「4・5日帰ってない。連中がうるさくてな。7型機の資料は?」
御影、ノーラベルの黒のデータフロッピーを鬼山に渡す。
御影「キヤマさんの言われた通り、Bクラスのセキュリティでしたから、私のIDで比較的簡単に...」
鬼山「あぁ、わかってる」
御影「...」
(御影、自分が利用されていることに、薄々気付いているが、認めたくはない)
鬼山「しばらく消えるよ」
立ち止まる御影の足だけのショット。
御影「どこへ?」
鬼山の背中だけのショット。
鬼山「...また連絡する」
鬼山、逃げるように立ち去ろうとする。
御影「キヤマさん、わたし...」
鬼山、立ち止まる。その反動でポケットの銅鈴がかすかに鳴る。シャリン。
御影「...」
鬼山、無表情のまま、無言で立ち去る。
残された御影の後悔を含んだ醒めた表情。
水樹の声「死人が消える?」
< |
>
Copyright(C) 1998, webbed by Studio-ID(ISIHARA WATARU). All rights reserved.
最新更新
98-09-10