
[左耳の精霊]
37
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http://www.infonet.co.jp/apt/March/QMF/Yosimatu/SpiritusLoci/ scene/37.html
水樹の手が電話に伸びる。
水樹「はい、篠原研究室。」
常盤の声「もしもし、水樹?あの髪の毛のことなんだけど...」
水樹「なんだ、常盤君?ねぇ、このメール何?周波数7型機ってなんのこと?」
常盤の声「オレにもわかんないよ。そもそも、なんでそんなメールが来たのかもね」
水樹「メールは誰から?」
常盤の声「わからない。"T-ZONE"のIDから送ったものらしいんだが、気になるのはそのメールに"oniyama"というサインが付いてたことなんだ」
水樹「オニヤマ?..."鬼"?」
常盤の声「そう、"鬼"だ。これって何かの偶然か?それとも質の悪い悪戯か?」
水樹「...アッ!」
常盤の声「何?」
水樹「地震!」
常盤の声「地震?嘘だろ?揺れてないぜ?...もしもし、水樹?」
水樹「...。(目を閉じて懸命に何かを感じ取ろうとする表情。いきなり大きく目を見開いて、眉間に皺を寄せて叫ぶ)来る!」
水樹の険しい表情。
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98-09-10