科目解説書
[映像基礎演習]
http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/Image.html
Q:
今週のスクーリングは常磐線が止まってしまったので出席できなかったんですが、これで1回欠席したことになってしまうんでしょうか?
A:
心配しなくていいよ。これって台風みたいなもんだから、常磐線のせいで来られなかった人は特別に出席として扱います。
その代わり、木曜日までに研究室に来て、配り物とか宿題を受け取ってください。
それから、今週のスクーリングではコンピュータの使い方を教えました。このままだとコンピュータが使えなくなっちゃって困るから、来週は最初に大急ぎで今週の復習をします。だから、それに遅れないように早く来てね。
じゃ、来週またね。
○:
Windowsはかなり長く使ってきたけど、Macintoshって初めてなので、いろいろ違う所があって苦労しそうです。
●:
元気を出そうぜっ!!!
本来は、WindowsもMacintoshもそんなに違っているわけではないんです。たまたま実習室に入れることになった機種の見かけが違うとか、実習室の規則が違うとかいったことのせいで違って見えるだけです。たとえば、QS201のマウスはボタンが一つだけど、起動したあとで設定を切り替えれば、ボタンが二つ(左の方を叩いたか右の方を叩いたかによって区別する)のマウスとして使えるようになります。だいたい、新型のMacintoshマシンならWindowsも使えるようになっているしね(=QS201のは古いから×)。
違う違うと言って使っているとほんとうにわからなくなっちゃうよ。ポジティブに、全然同んなじぢゃんと思って使っていくようにしようぜ!!!
それよりも、これまでみんなWindowsではウェブを見るとかメールをやりとりするとか、何か作ることってあんまりしたことがなかったよね(作文ぐらいのことは別として)。これからは、コンピュータを新しいものを作りだすのに使っていきます。そのせいで感じる食い違いは、もっともっと大きいと思います。そっちの方は覚悟しといてね。
Q:
カットは4秒とかっていうのは、どいうふうに決まったんですか?
A:
別に決まっているってわけではないんです。
たとえば、Hitchcockの[The Rope](ロープ)っていう映画では、全編(=約90分)が全く途切れない1カットになっているし(どうやって撮影したんだろうね)、逆に、1/3秒ぐらいでばしばしカットを切り替えていくっていう技もあります。
たとえばカットの場合だと、ふつうに生活していて、一つの所を連続して見ている時間がだいたい4秒ぐらいなので、それと同じ感覚になるように映画を作っていくと、特に意識していなくても、自然に4秒ぐらいになっちゃうもんなんです。
MVなんかだと、リズムに合せてカットを切り替えていかないといけないわけだけど、ふつうのリズムだと、ビート(リズムの繰り返しの単位)が4秒前後なんで、特にこの傾向が強いみたいだね。
実習・1駒×30週 (通年)
教員:石原亘
学習の目標
TVの番組や
映画、
DVDビデオとして流通しているビデオソフトなどのように、視覚的で(聴覚的でもあったりするよね)、しかも時間に沿った変化をともなっている表現の形式をまとめて、(動)映像とか
ムービといいます。(この科目ではあまり扱えませんが)
まんがや
絵本や
ゲーム、
ウェブも、広い意味では映像に含まれます。
ムービは、わたしたちのいつもの感覚にとても近い形で情報を伝えてくれるので、みなさんとほかの人々とが
感覚や
行動や
思想を
共有するための
メディアとしては、最も
強力で
容易な(送り出す側にとってはそうでもないけど)ものの一つと考えられています。
このため、メディアとしての映像は、
芸術や
娯楽や
報道などのいろんな目的に使われています。
映像基礎演習では、TVや映画でいつも見ている動きのある映像を使って、自由にコミュニケーションを設計したり制作したりできるようになることを目標に、コミュニケーションデザインの学習を行ないます。
映画やTVの制作会社に就職して映像を作る仕事をしたいと思っている人、映像作家になりたいと思っている人、映画館などの映像とつながりのある所で仕事をしたい人は、ぜひこの科目を学習してください。
学習する内容
映像(でなくても作品なら何でも)の創作は、いくつかの段階の積み重ねによって進んでいきます(▽図。実際はもっといろんな作業が必要だけどね)。
この科目では、みなさんに、
脚本、
撮影、
編集という、おもに
制作とよばれている工程のすべてを、実際の体験を通じて学習してもらいます。
機材も、映画やTVの現場で
実際に使われているのと全く同じ機能の(でもずっと使いやすく整理してあるけど)ものを使います。
みなさんの中には、TVや映画を見ていて、自分でもあんなのを作ってみたいと思った人がきっといるでしょう。でも、カメラやコンピュータを買ってみたのに、どうやって作ったらいいのか分からないし、工夫していろいろやってみてもうまくいかない、きっと機材や腕が違うんだと思っている人も多いでしょう。
映画の作り方を学習するというと、機材の操作を練習することだと思っていた人が多いかもしれません。もちろんそれも大切ですが、でも、それだけではありません。
たとえば、いくつかの文字をただ並べて書くのと、新聞の記事の原稿を書くのとでは、まるで違います。ピアノのキーを叩けば音が鳴ることは誰でも知っていると思いますが、作曲ができる人はそんなにいないでしょう。同じように、カメラとコンピュータがあって操作ができるというだけでは映画は作れないんです。
この科目では、
どんな撮影をしたら、そして
どんな編集をしたらどんな作品ができるのかということが、自分で判断できるようになるための学習をしていきます。
コンピュータやカメラの操作を学習するわけでは
ありません(そういうことも大切ですからほかの科目が準備されています)。
1年間じっくり学習すれば、コンテスト(たとえば
ぴあフィルムフェスティバルみたいな)で賞がもらえるような、すごいビデオが作れるようにだってなれるでしょう(というかそれを目指してください)。
映像の作り方を大学や独学で学習している人たちが目指す具体的な目標の一つがコンテストです。PFFのコンテストはその一つです。
PFFで受賞した作品や、それをきっかけにして現在でも活躍している作家の最近の作品を見てみましょう。
学習の形態
大学で学習する科目には、講義と演習/実習とがあります。学習の進め方によってそれまで知らなかった新しい知識に触れる機会(=先生の話しや本)をもつことで学習を進めるのが
講義、
訓練によっていろいろな能力を高めていくのが
演習/
実習です。
この科目は演習として組み立てられています。したがって、学習は
訓練を通じて進められていきます。
みなさんが感じていることや知っていることを表現できるような映像が作れるようになるためには、
技術はもちろん、
文化や
制度として積み上げられてきている映像メディアのしくみを理解することがどうしても必要です。ですから、この科目での学習の進め方は、小学校の科目で言うと、ちょうど図画工作と家庭科と社会科と体育をいっしょにしたような感じになるかもしれません。
ことしは六つの課題を準備しています。これらの課題を順に解決していく(=作品を完成する)ことによって、新しい映像を作り出す能力が身についていくはずです。
学習の進行
この科目では、2セメスタをを六つの単元に分けて学習します(▽図)。
春セメ
|
秋セメ
|
カット+フレーム
|
編集
|
撮影
|
セメスタ制作
|
脚本
|
セメスタ制作
|
それぞれの単元では、映像を作り出していく能力を身につけるための訓練ができるように、それぞれ小さいながら完結した作品を制作することが課題として求められます(最初の単元は除く)。
それぞれの単元は(目安として)5週ずつ(そのうち1週は講評)かけて学習します。
どの単元でも、一人ひとりが監督(director)になって、いろいろなタイプの作品を設計/制作/発表していきます。その作業を通じて、映像という表現に対する理解を深め、その設計/制作/発表のための技能を身につけていきます。
春セメスタの三つの単元では、映像を制作するためには欠かせない基本的な技術として、編集と撮影について学習します。
最初は、ビデオの基礎になるフレームとカットの概念を理解してもらうために、映画の予告編の分析をしてもらいます。小手調べのつもりで気楽にやってみてください。この単元は、コンピュータの一般的な操作のおさらいにもなっています。
続いて、TV番組やCMから切り取ってきた素材を使ってミュージックビデオを作り、コンピュータを使って行なわれている映像の編集のしくみを学習します。これがほとんどの人にとっては映像を通じて表現をする最初の体験になるでしょう。
次に、お気に入りの場所を紹介する短いビデオを作り、撮影の基礎を身につけます。
秋セメスタの最初は、脚本(実習ではコンテ)の書き方を学習しながら、オちのある楽しい(架空の商品の)CMを作ってもらいます。この作業を通じて、映像の基本的な要素であるカットの種類とその役割りを理解します。
最後の単元では、これまでに学習してきたことを応用して、自分で企画した作品を制作し、発表してもらいます。
実際の作業の進み具合によっては、単元が増えたり減ったりするかもしれません。
学習についての要請
もし、みなさんがこの科目を学習することによって自分の能力を伸ばすことができると期待しているのであれば、▽図のことを、自分できちんと実行してください。
教科書([映画の撮り方]+シラバス)を読んで、その内容を自分の知識として身につけてください。シラバスでは、必ず学習してほしい資料をいくつか紹介しています。それも同じように読んでください。
[映画の撮り方]の学習は、スクーリングの進行に合せて進める必要はありません。でも、途中で挫折しないように計画を立てて進めた方がいいでしょう。
シラバスは、それぞれの単元が始まる前までに、必ず目を通しておくようにしてください。
教科書にはいろんな参考書が紹介されていますが、必ず学習するように指定されていなければむりに学習する必要はありません。でも、一つぐらいは特別に学習しておいてほしいと思います。そういった特別な学習をしておかないと、ほかの科目での学習や自分の仕事などで活躍できるレパートリが増やせません。
|
自習1時間(目安)/各単元
|
スクーリングに出席しなさい。
みなさんの学習の手助けの中心になるのはスクーリングです。教科書の記事の一部(特に実際に行なわれている作業の手順)については、スクーリングで実物を使って説明したり実験したりします。自分で実際にやってみなければ表現の力は身につきません。
スクーリングでは、作業の途中で少なくとも1回は制作のようすを先生に報告しなさい。また、なるべくほかの学生にも作業の進み方を見てもらうようにしなさい。
単元の最後に講評会をします。とても大切な区切りなので、(課題が完成していなくても)必ず参加しなさい。
|
5時間/各単元
|
スクーリングでの議論に参加して、先生やほかの学生と、分かったことや分からないことを伝え合うようにしなさい。
大学での学習では、みなさんは先生の話しを聞くだけではなく、ほかの人の学習の助けになることを自分も話したり見せたりすることが要求されます。自分なら答えてあげられる(ような気がした、ぐらいでかまいません)ようなことが聞かれていたら教えてあげなさい。
議論に参加する機会としては、ほかにスクーリングの最後の立ち話時間、リアクションシート、オフィスアワーなどもあります。
|
この科目では、単元ごとに一つずつの作品を制作していきます。これらの作品を一つずつ完成させていきなさい。
制作のための作業の一部は
スクーリングでも行なえますが、そのほかに、
スクーリングと同じぐらいの時間の自習も必要です。いくつかの課題については、
スクーリングのほかに情報センターや学外での取材も必要になります。
この科目では(たぶんほかの科目でも)、これからあとは、いつ何をどうしろという言い方で、みなさんがしなければならないことを具体的に指示することはあまりありません。高校や塾で "教わる" のとは全く感覚が違います。学習の期間が終わっても何も身についていなかったということがないように、するべきことを見落とさないようにしてください。
これらは、自分の学習を成功させるために必要なことでしたが、みなさんにはそのほかに、大学の学生としてほかの学生の学習のために協力してもらいたいことが一つだけあります。みなさんの学習の経過の記録(の一部)は、ほかの学生の学習の参考にするために公開させてもらいます。これは、たがいに助け合いながら学習していくためにとても大切なことです。ぜひ協力してください。
学習のための手段
スクーリング
大学での学習は、実はすべてがそうなのですが、時間を決めて教室に集まってすることは、学習のほんの一部でしかありません。自習の時間に各自が自分でやるのが学習の本体です。このことをはっきりさせるため、この科目では、いわゆる授業のことを"
スクーリング"(schooling。もともとは通信教育での言い方)と呼ぶことにします。
それぞれの単元の中では、前のスクーリングでの作業の結果を素材にして次のスクーリングでの作業に進んでいきます。ですから、途中のスクーリングに参加しなかったりして作業が完成していないと、次のスクーリングから再開することはできなくなってしまいます。もし、何かの事情があって1回だけスクーリングを休んで、次からまた参加するようなことになった場合は、必ず
その週のうちに
自習して追いついておきなさい。それぞれの回で完成させておかなければならない作業の内容は、その単元のシラバスの
演習の手順に書いてあります。
単元の評価は、それぞれの単元の最後のスクーリングでの講評会で行ないます。講評会は
日程表に書かれている日程にしたがって開きます。
作品が完成していなくても講評会には必ず参加しなさい。たとえ途中だったとしても、どこまで作業が進んでいるか見せてもらえば相談したりほかの学生の成果を見てヒントにすることもできます。遅れ具合によっては、日にちを空けて特別に再講評することもあり得ます。
好きで始めた学習でも、自分だけで学習していたら、なかなか始める気になれなかったり、疲れてしまって放り出したくなったりすることがあるでしょう。スクーリングは、そんな時に
学習への元気を取り戻すための場です。だから、やる気がある時はもちろん、学習をやめてしまいたくなった時にこそ、スクーリングが必要です。先生の説明を聞いたり、実物を見たり、ほかの学生の学習の進め方を確かめたりするための機会として、スクーリングを役立ててください。
特にこの科目では、いろいろな機材を使って実際に制作を行ないます。こうした機材の中にはみなさんが自分で手に入れるのが難しいものもあります。ですから、スクーリングは作業ができる貴重な
機会でもあります。
初回
|
●その週の学習の目標と進め方の注意を聞く
○資料や実際に作られた作品の例を見る
○課題の実行に必要な教具(コンピュータなど)の操作について解説を聞き、それを実験して確かめる
●そのほかいくつかの話題について解説を聞き、それを実験して確かめる
|
中回(×2回) + 終回
|
●制作
○作業の進め方で迷ったり分からなかったりすることがあれば、先生や周りの席の学生に相談する
|
講評
|
○完成した作品を見ながら、先生や周りの席の学生と意見を交換する
●次の単元の学習書やマニュアルフォームなどの教材を受け取る
|
学習のステップのうちのいくつかは、
シラバスなどを見ながら自習すれば補うことができます。上の表で、○は
スクーリングでないと学習できないこと、●は、
スクーリングに出なくても困らないけれど、出ていればずっと楽に学習できることを示しています。
スクーリングに参加する場合は、
ルールを守り、ほかの学生の学習の妨げにならないようにしなさい。
欠席
スクーリングに出席できなかった場合は、必ず、次の日に科目のサイトを見て、次の
スクーリングまでにやっておかなければならないことがないか確かめておきなさい。
先生から受け取っておくものがあったら、なるべく早く受け取っておきなさい。
学習のための手段
リアクションシート
スクーリングに参加した時は、必ず
リアクションシートを提出しなさい。
少しでも分からないことや困ったことがあったら、リアクションシートの質問欄や相談欄に書いておきなさい。なるべく全部の質問に対して、次の
スクーリングか
プログを通じて答えるようにします。
リアクションシートの用紙は会場の入口に置いておくので、会場に入る時に自分で受け取りなさい。そして、
スクーリングが終わって会場から出る前に、提出していきなさい。
提出されたリアクションシートは
スクーリングに参加した証拠になるので、自分としてはしっかり学習したつもりだったのにテストやレポートでいい成果が示せなかった場合に役立つかもしれません。
学習のための手段
実習室自習
スクーリングでも作業は行なえますがそれだけでは時間が足りません。ほかに(おもに)実習室で自習する時間を少なくとも1限/週だけ決めておきなさい。ここはこの科目の自習をする時間ということにして、ほかの科目は入れてはいけません。
近々の(2回目ぐらい)
スクーリングで実習室の時間割りを伝えます。その時にほかの科目が実習室を使っていたりしないか確かめておきなさい。
学習のための手段
シラバス
科目で学習する内容と学習の手順をまとめた資料のことを
シラバス(syllabus)といいます。たとえば、みなさんが今、見ているこの資料もシラバスの一部です。
この科目のシラバスは、
ウェブになっているので、インタネットにつながっているコンピュータさえあれば、
Safariや
InternetExplorerなどの
ウェブブラウザを使って世界のどこからでも見ることができます。
したがって、この科目を学習するためには、インタネットにつながっているコンピュータと、その上で働くウェブブラウザを使うことができるようになっていなくてはなりません。
もしコンピュータが自由に使えないなどの理由でシラバスが見られない場合には、なるべく早く先生に相談しておきなさい。
シラバスには、学習しなければならない資料の
本体やそれをウィンドーに呼び出すボタンが含まれています。資料の中には、
図や
写真、
ビデオ、
サウンドなども含まれています。
資料の一部については、つごうがあってインタネットには省略したものしか置いてないこともあります。また、ほかの人が提供している資料については、その人のつごうでいつの間にかなくなってしまっていることもあります。これらの理由から、場合によっては記事の一部が正しく表示されなかったり、ボタンを打っても新しいページが呼び出されないことがあります。
このようなトラブルについてはあまりナーバスにならなくてもかまいませんが、学習のためには見られなくなっている資料をどうしても見ておきたいという場合には、資料の題名や見出しを記録しておいて、スクーリングの時などに先生に相談しなさい。そうすればたぶん、印刷してある複写を貸したり、先生のコンピュータで見せてあげたりできるでしょう。
科目の学習が始まってからも、シラバスの記事は、いつも追加されたり変更されたりしています。また、科目の進行に関する連絡もシラバスを通じて行ないます。だから、
週に一度は必ず、シラバスの
起点ページ(つまりこのページ)と科目の
プログだけは見ておくようにしなさい。
学習のための手段
教員へのアクセス
この科目では、研究室に会いに行ったり、電子メールや電話などの手段を使ったりして、学習の進め方などについて先生と相談することができます。
これらのほかにリアクションシートも役に立ちます(▽図)。
日程
(日程表を兼ねる)
日程は実際の進行によって前後することがあります。
ウェブの情報が最も新しいものなので、分からなくなったら
ウェブの記事で確かめるようにしなさい。
定員
60名。
教具の台数が限られているので、場合によっては、1台の機材を1〜2名の相席で使わせることがあります。この場合、
最初の課題が終わったところで、なるべくひとりが1台ずつの機材を落ちついて使えるように、機材を割り当て直します。この時期に出席していないと、実験や制作を
スクーリング以外の時間にやらなければならなくなるので気をつけなさい(出席できなくなるわけではないけど)。
学習を始めるための条件
この科目では、シラバスを読んだり先生に質問したりするのにインタネットをよく使います。インタネットにはいろいろな使い方がありますが、そのうち少なくとも
ウェブブラウザを使って
ウェブを見ることぐらいはできるようになっておく必要があります。また、
電子メールも使えるようになっていれば、得をすることがいろいろあるでしょう。
ウェブや電子メールについては[コンピュータ情報処理]などの基礎科目で学習します。ただし、学習を始める時点ではインタネットは使えなくてもかまいません。
ほかの科目との関係
コミュニケーション学科で準備されている映像に関係のある学科には、次のようなものがあります。
コミュニケーション基礎演習1+2
├コンピュータコミュニケーション演習B
├マルチメディア演習
└
映像基礎演習
├
映像発展演習A (アニメーション)
├映像発展演習B (ドラマ)
└
映像発展演習C (VR)
左に寄っている科目では
基礎的なことを学習します。右に寄っている科目では、左の科目での学習に積み重ねるようにして、さらに
発展的なことについて学習します。
特に、三つの
映像発展演習の学習を始めるためには、映像基礎演習の学習を終わらせておくことが絶対に必要です(規則で決まっているわけじゃないけど)。映像発展演習のうちのどれかをいつか学習するつもりなら、必ずその前か同じ学年までに映像基礎演習を学習
しておくようにしてください。
映像基礎演習では、作品の
企画や
発表についてはあまり学習できません。これらについては、
コンピュータコミュニケーション演習B(コース必修)で学習することができます。
作品の制作に使われてるいろいろな機材の
機能や
使い方をもっと詳しく知りたい人は、
マルチメディア演習も学習しておくようにしてください。
成績の評価
科目の学習を完成したかどうかの評価(つまり成績)は、それぞれの単元に対して、学習をどこまで深めることができたか調べ、それらを総合して決めます。
それぞれの単元が完成できたかどうかは、映像の可能性(その単元で新しく紹介された)の理解、作業の緻密さ、独創性の三つによって評価します。これらが、成果(=作品)の内容や表現から読み取れなければ評価はできません。しっかり作業してください。
特別な期末試験は行ないません。
決められた課題に参加しなかったのをレポートやテストなどで読み替えることはしません。時間をかけて課題を体験することはほかの経験では置き換えられないからです。
それぞれの単元での評価は自分で推定して記録しておきなさい。途中で自分の成績を知りたくなっても教えられない場合があります。
この科目は演習なので、不合格になっても再試験を申請することができません。日頃の学習をきちんと積み重ねて合格できるように努力しなさい。
成果の取扱い
学習の結果として単元ごとにいくつかの作品が作り出されていきます。これらの作品は、作者であるみなさんの大切な
財産ですから、教室のコンピュータから取り出して自由に持ち帰ってかまいません(そのための操作は最後の
スクーリングでも説明します)。これらの作品は、みなさんが
就職や
進学に応募する時にも、自分の能力を証明するのに役立つので、絶対に捨てたりしてはいけません。
なお、素材としてほかの人の作品が含まれている場合は、必ずそのことを説明してから見せるようにしなさい。
学習を通じて得られる技能
この科目をきちんと学習すると、下のような機材はかなり自由に使えるようになるはずです(でもそれだけが学習の目標じゃないからね)。
・ビデオカメラ
・(DV方式)
・MacOSX
・QuickTimePlayer
(再生ソフトウェア)
・FinalCut
(編集ソフトウェア)
学習のための手段
学習書+教科書
この科目の学習の中心になる資料のひとつは
学習書(▽記)です。
石原亘
映像基礎演習
(
ウェブ:
http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/Image/syllabus.html)
学習書(兼シラバス)は
ウェブになっていて、
Safariや
Explorerなどを使うことによって、インタネットを通じて読むことができます。
学習書には、講義の内容に当たるものと、さらに本格的な学習に進むための資料の紹介が載っています。学習書の記事の中で特にたいせつなことは、
スクーリングでも講義します。
それぞれの単元でどの学習書を学習するかについては、単元ごとの
シラバスに書いてあります。
学習書の記事が理解(記憶ではなくて)できるようになることを目標に、学習を進めてください。
この科目では、学習書のほかに教科書として▽の本を使います。
西村雄一郎
一人でもできる映画の撮り方
(洋泉社 2940円 映像発展演習A/B/Cでも使用 全員必要)
この本は、
スクーリングでも、説明に使ったり(特に
学習書にない図解を補うために)、時間をかけて学習しておいてほしいことを指示したりするのに使います。
自分で学習を進めていけそうだったら、この本は、
スクーリングの進行とは関係なく、どんどん読み進めていってください。この本は、自分で映像で表現をしたいと思っている人なら誰でも読んでいると言ってもいいぐらいの本なので、この本に書いてあることがはっきり分かる(受け入れなくてもいいんだけど)ようになることをこの科目を学習する(少なくとも卒業までの)目標にしてください。
この本は映像発展演習でも使います。
スクーリングに参加する時は、その単元の
学習書(印刷または手元のコンピュータに保存したもの)と教科書はぜひ持って来ておきなさい。
機材の操作についても細かく知っておきたい人は、参考書として▽などの本を手に入れて、手元に置いておくといいでしょう。
MacFan書籍編集部
Macintosh 入門-活用ガイド 2005 Mac OS X v10.4 "Tiger" 対応版
(毎日コミュニケーションズ 1869円 ISBN4839918082)
MDVG
Final Cut Pro + DVD Studio Pro
(BNN新社 4725円)
このほかにも、それぞれの単元の学習に対して役立ついろんな資料がありますが、それらは各回の
スクーリングで紹介します。
科目での学習の範囲を超えてもっと深く/広く学習したい人は、
石原ゼミで3/4年生が読んでいるような本(資料
[もっと深く/広く学習したい人のために])も読んでみなさい。
学習のための手段
道具+材料
それぞれの単元の
課題を学習するには、
カメラや
コンピュータなどの機材が制作の道具として必要になります。これらの機材は、ふつうは学校の実習室(
QS201)の設備が使えます。自分で揃える必要はありません(もう持っているならそれを使うのはもちろんかまいません)。
ただし、いくつかの消耗しやすい道具/材料だけは、自分で調達してもらいます。全部で2000円ぐらいかかります。詳しいことはそれぞれの単元が始まる時に説明します。
実習室は、
スクーリング以外の時間にも使うことができます。また、課題の学習だけでなく、自主的な
訓練のために使うこともできます。ただし、ほかの学生が課題のために使おうとしている場合は、そっちを優先させなさい。
実習室は、
スクーリングの時間は手続きなしで自由に使うことができます。
スクーリング以外の時間は、もしほかの科目の
スクーリングで使われていなければ、自由に使うことができます。
カメラは、
スクーリングの時に使う以外に、先生の指示によって、週末に借り出して自宅やロケ先で使うこともあります。
実習室やカメラはほかの科目でも使うので、
スクーリング以外の時間については、ほかの学生が先に借り出していたり、窓口が休んでいたりして借りられないことがあります。また、予約が必要になっている場合もあります。設備を自習で使いたい場合には、なるべくあらかじめ先生に相談しておいた方がいいでしょう。
学校の機材が使えなかったことが原因で
講評などの節目に
間に合わなかった場合は、
本人に責任があるものとして扱います。
このほか、QS棟のほかの実習室や学生ホールも、用途によっては利用できます。
この科目で使う機材は、商品として売られている
ソフトウェア(ビデオやオーディオの作品も含まれる)を
複製するのにも使うことができます。しかし、このような行為は(上記の機材は使っていなかったとしても)
絶対に禁止します。
ソフトウェアやビデオ/オーディオ作品の著作者は、自分の著作物を使ったり楽しんだりする人から、
敬意と次の創作への
支援を受ける権利がある(資料
[著作者への敬意と支援について])からです。
もしもそのような行為が明らかになった場合は、著作者にそのことを
知らせます。さらに、大学の規定や法律に基づいて罰を受けたり、損害を償わされたりすることになる場合もあります。
学習のための手段
ノート
この科目では考えるための道具としてノートを活用してもらいます。実習が中心の科目だからといって手ぶらで
スクーリングに来たって学習が深まらないし、いろんな実験をするのにも困るでしょう。
この科目ではノートを次のような目的で使います。
・実験や制作の場としていろいろなものを書いたり見たりする
・実験や制作に必要な手順をちょっと書いておく(作業が終わったら捨ててもいい)
・制作のための構想を練ってくる
・途中の細かい講義の内容を書いておく
このような目的に合わせて、自分がいちばん使いやすいと思うノートのシステムを工夫して活用してください。
学習のための手段
マニュアル
この科目では、いろいろな教具を実験や制作に使います。でも、これらの教具の操作をむきになって覚えるのは科目の目的ではないし、そもそも何年かすれば事情が変わってしまうのでむだなことです。それよりも、先生から説明を聞いたことをまとめて、自分の専用のマニュアル(=操作説明書)を作っておいた方が得です。
マニュアルが簡単に作れるように、新しい操作について説明する前には、マニュアル用紙を配ります。この紙には、マニュアルを作るための見出しだけが印刷されています。そのあとに自分のことばで操作の説明を書きなさい。
こうして作ったマニュアルは、科目を離れて自分だけの作業をする時にもきっと役立つはずです。
筆名
一般の社会では、意見や作品を発表する時に、責任を明らかにするために
発表した人の氏名も公開するのが原則です。でも、自分の
プライバシを守ることも大切です。そのため、多くの人たちは、こうした活動のために、本名とは別に
筆名(ペンネーム、芸名、ハンドルネームなど)を使っています。
この科目でも、
スクーリングでの話し合い、作品などの公開、
リアクションシートの提出などで、みなさんには本名の代わりに筆名を使ってもらいます。
・本名をそのまま筆名に使ってもかまいません。
・ほかの科目でも筆名を使っている場合は、同じものを使った方がいいでしょう。
・機材の借り出しなどを申請する場合だけは本名を使ってください。
筆名は、意見や作品を発表したあと、イベントのプログラム/カタログや
ウェブの記事、作品の本体などに記録されて残ります。みなさんが自分でイベントや団体を立ち上げる場合や、就職/進学の時には、そうした記録を見せることによって、みなさんは自分を評価してもらうことが可能になります。
このように、みなさんのこれからの活動で、筆名は大切なはたらきをすることになりますから、慎重に決めてください。笑いがとれるだけの筆名とか、難しい筆名を使うのはよした方がいいでしょう。
筆名は、
最初の次の回の
スクーリングで登録しますから、それまでに決めておいてください。
プライバシ+知的所有権
この科目では、みなさんに、社会とのつながりを実感しながら学習を進めてほしいと考えています。ですから、みなさんが制作した作品(や企画/報告など)は、掲示や
ウェブを通じて公表する場合があることを、心得ておいてください。
みなさんの作品を公開する時には、(科目が完了したあとだったりして)みなさんにそのことを連絡することはできないかもしれません。でも、誰がそうしたすばらしい成果を作ったのかははっきりさせておくべきですから、作者は必ず明らかになるようにします(もちろん筆名で)。もちろん、公開によってみなさんのプライバシやみなさんが作品の中で引用したほかの作品の知的所有権が損なわれたりするようなことは、絶対に起こらないようにします。
息抜き
この科目の学習で使う
ウェブの中には、働かなくなってしまっているボタンがあるかもしれません。そうしたボタンを探してください。もし見つけたら、どのページに載っている何というボタンがそうなのか知らせてください。
・
あらかじめ決まっている行事の連絡はここで見ることができます
でも校舎の掲示板の方も必ず見ておくようにね
探しているもの
・・
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映像 |
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