資料シート/[三月劇場]

FM

http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/bookshelf/FM.html



展開形
frequency
modulation
振動数による波形化

 時間や空間によって変化する量(音など)を、記録/転送するために、磁気や電波の変化に置き換えるための方式の一つ。変化する量をとても細かい波の振動数の変化によって表現する。VHF波での高品位のラジオ放送(いわゆるFM放送)とか、TVやビデオテープのサウンドの部分に使われている。




 電波を使った放送の場合を例にして説明する。まず、もとの音の波よりもずっと振動数が大きくて、振幅が一定の波を材料として準備しておく。これを搬送波という。日本のFM放送では、振動数76〜90MHzVHFとよばれる電波を使う。そして、音が押している時刻では搬送波の振動数を増やして波を密にし、引いている時刻では振動数を減らして波を疎にする。こうしてできた波を放送し、受け取った側では逆の操作をしてもとの音を再現する。
 FMはAMに比べて品質がいいので、ラジオの高品位ステレオ放送や、(地上アナログ)TV放送の音の部分に使われている。


(a) (b)


(c d)

もとの変化(a)と、それを搬送波(b)にあてはめて作った(c、上から順に)AM波、FM波、PCM
([星野71]より)

 FMでは、もとの値の大小の変化(a)を振動数の大小に置き換えることで表現する。そのため波の帯の濃さが変化しているように見える(c、中央)。




参考にした資料

星野芳郎
技術の体系 II (岩波講座基礎工学9-II)
(岩波書店、71-11-26)



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98-09-22