資料シート●各科目

ストロボスコープ
Stroboscope

http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/bookshelf/Stroboscope.html




 1832年にオーストリアのStampfer(シュタンプファー、Simon Ritter von。▽図)はストロボスコープ(Stroboscope)を発表した。



 ストロボスコープはビデオを再生するための初期のシステムの一つで、12枚ぐらいのフレームから循環的なビデオを再生することができるようになっていた。
 ストロボスコープのコンテンツは円板に描かれる。この円板は12面ぐらいの扇形のエリアに分割されていて、そのそれぞれにフレームが描かれている(▽図左)。
 プレーヤの主要な部分はフレームと同数のスリットが刻まれた円板で、これと向かい合うようにフレームが描かれた円板を取り付けるようになっている(同右)。



 フレームの円板を取り付けてからハンドルを回すと、スリットの円板とフレームの円板は同じ速度で回転する。この状態でスリット越しにフレームの円板を見ると、ほぼ一定の間隔でスリットが目の前を通過して、その瞬間だけ向いのフレームが見えるが、そのフレームは順に交替しているので、ビデオの再生に必要な条件が成立して、絵が動いて見える(▽図)。



 1832年にはフェナキストスコープ(Phenakistoscope)も発表されている。フェナキストスコープはストロボスコープとよく似ているが、フレームはスリットが刻まれている円板の逆の面に描かれていて、それを鏡で見るようになっていた。品質ではストロボスコーブが優れていたが、簡単に使えるという点ではフェナキストスコープが勝っていた。
フェナキストスコープにしてもストロボスコープにしても、フレームを丸く描き並べる必要があった。そのため、一般のユーザが自分でコンテンツを作るのは(絵が得意だったとしても)難しかった。そこで、環になった紙の帯の上に絵を順に並べて描いたものを使ってビデオを再生するシステムが研究され、その最初の成果は1834年にゾートロープ(Zoetrope)として登場した。




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