[コンピュータ演習]は京都造形芸術大学の共通専門科目として、91年の大学の設置と同時に開講された。例年(91〜96年度)、全学生の約90%が履修している。
この科目の目的は、制作、研究、さらには生活のあらゆる面で役立つコンピュータリテラシを確立することにある。特に、[コンピュータ演習]では、学生が自らコンピュータを活用して情報を発信していける能力を向上させることを重視していた。また、[コンピュータ演習]を履修する学生の多くは、初めてコンピュータを使うため、コンピュータの操作と利用の基礎を学ぶことも学習するべき内容に含まれる。
[コンピュータ演習]のクラスの規模は36名(96年度は27名)で、年度により4〜6クラスに分けて開講した。
教具としてはMacOSが稼働するパーソナルコンピュータで各種のソフトウェアを使用する。それぞれの学生は1台ずつコンピュータを使うことができる。
カリキュラムの具体的な内容については、91〜95年度のものについては文献"京都造形芸術大学における専門共通科目としてのコンピュータ演習の試み"
(石原92)、96年度に改訂したものについてはシラバス"コンピュータ演習学習書(96年度版)"
(石原96)に詳しい。