論文
芸術系大学における基礎専門教育としてのハイパーカード制作
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7. 結語
本稿では、芸術系大学の情報処理教育におけるハイパテキスト実習の意義と、その実現における問題点を述べた。さらに、その実践としての京都芸術短期大学と京都造形芸術大学における実践について報告した。
ハイパテキストにおいて最も重要なのは、カード間にリンクを張るというアイデアである。しかし、そのことに学生の興味を向けるのは難しい。そこで、 1 / 2 + 1周スパイラル方式を採用した。この方式に関しては、レディメードのカードでリンクは体験するが、逆に新しいカードを追加する作業が積極的に行なわれなくなるデメリットが予想されるので、実践を通じて評価を行なっていくつもりである。
このようなハイパテキストに関連する困難は、それが2重構造を持つことや規模が大きいことに由来するのであったが、情報処理のマジックの面を見せようとすると、どうしてもこれらの特徴を避けては通れない。今後はさらに視野を広げて、作文・表計算などのより一般的な題材についても適切な複雑さ・規模とは何か検討を深めたい。
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